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2016年08月30日

高江のテント村への機動隊乱入

8月30日14:20
沖縄県東村高江でヘリパッド建設に反対する住民が占有権を主張しているテント(N1裏テント)に機動隊員110名が進入した。
機動隊の進入経路はテント入り口から後方にある、防衛局が先週金曜日に設置した防壁の脇道を通って来たと思われる。
最初は大きな声が後ろ側から聞こえてきた。防壁のところで常駐している防衛局員に対して抗議の声をあげているのだと思った。そのうち「機動隊が来た!」という声が聞こえ、やがて喧騒の中に悲鳴や怒号が響いた。
事態の深刻さに気がつき始めたそのころには、押し込まれた市民が後ずさりする背後に、機動隊の隊列がびっしりと林道を埋めて迫ってきていた。
機動隊員らは一人一人手に長い棒を持ってテントに入ってきており、機動隊の姿に見慣れているテントの人たちでも、不意打ちを食らった動揺に加えて、武器を携帯し弾圧しに来た姿に見えたという。
機動隊はテントに詰めかけていた市民を押しのけて入り口へと進んだ。全員が大きな声で「前へ前へ」「ここは道路ですから、通り抜けるだけですから」と繰り返し叫んでいた。しかし、ビデオカメラを持つ機動隊員が複数いて「撮影をやめろ、通り抜けるだけなら撮影は必要ないだろ」という市民の声には従わなかった。
およそ15分ほどかけて、テント内を通過した110名の機動隊員は、道路に出たところで隊列を整えて、高江のテント村のリーダーである山城博治氏の2、3の質問に答えると帰っていった。
機動隊員らの説明によれば、N1の林道からスタートして、最終的にN1裏に出るのが一番早かったから、通過しただけだと説明する者もいた。
機動隊がなぜ、抗議する市民の感情を逆撫でするような行動に及んだのかは、今のところはっきりとはわからない。撮影班を同行していたことを考えると、テント内の状況を把握しようという意図はあったのだろう。 もしくは市民運動の萎縮を狙う機動隊の示威行為であったのかもしれない。
山城博治氏が機動隊に何のためにここに来たのかと問い詰めたところ。「防衛局が作った壁に対して壊すような動きがあったので、我々機動隊が防衛局の要請を受けて警戒にあたった」と答えた。
しかし、真意は違うと山城博治氏は語る。近々にテントに襲いかかってくる準備であり、そのための下調べである。高江の攻防は佳境に差し掛かっている。全国の皆さん、何としてもここ高江のテントを守り抜く戦いに勝利するため、高江に結集下さい」と山城博治氏は語った。






動画リンク
https://twitter.com/moistchocolat/status/770602526286622720  

Posted by Moist Chocolat at 22:01Comments(0)

2016年08月29日

高江の森の王蟲と憲法のこと

本日28日日曜日は心配された防衛局と機動隊の来襲はありませんでした。その分、明日以降に確率が高まっています。
ブルーシートで屋根を張っただけの、この粗末なN1裏テントが日本の民主主義と守る抵抗の最前線に立たされています。
かたや何百億もの税金を投入し、全国から機動隊と防衛局の職員とを召集し、高江という沖縄の北部の小さな集落に押し寄せて来ています。
600〜700名の訓練を受け、国家に身分を保障されて「お仕事」にやって来る人たちに比べて、なんと儚い。
弱者を叩き潰そうとする政府の姿と、テントの姿は非常に対照的な印象を受けます。
しかしこの姿は、国民の主権を取り戻す最後の砦のように見えます。僕が思うのは、これは沖縄の地域エゴやイデオロギーや法律の言葉遊びにすり替えている場合ではないということです。
法律論争はそれぞれにやればいい、なんなら法廷でも、お互いにグレーゾーンをついてやり合っている訳だし、結果はどっちが悪いなど直ぐに出るはずもない。
ただし裁判所の人事権など、実質は官邸の意向に握られているし、SLAPP裁判などアメリカの為なら平気でやるのがこの国の姿です。
問われているのは、この国を形造る憲法です。
為政者や、現場で権力を行使する末端の機動隊員まで憲法を守らせること。
高江という小さな村で、近未来日本の暗黒がどの他府県よりもはっきりと見えています。
高みから傍観していても、99%はいずれ現政権により引きずり込まれるでしょう。
暗黒に引きずり込まれそうになったとき、私たちはひとりひとりは憲法(constitution)を盾に戦います。文面にのみとらわれる法律(low)に意思はありません。しかし、この国を形造る憲法には立憲意思があります。その背後には人々の姿があります。
憲法第12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」
また憲法保障(けんぽうほしょう)とは、国家権力による憲法を侵害する行為や憲法に違反する行為から憲法を守り、憲法による秩序を存続させ、安定させること。または、その手段のこと。
また、憲法第99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」

今、高江で起きていることは、法律と詭弁と権力を組み合わせたハイブリッドと、憲法と共に力を合わせる私たちの姿をあぶり出しているように思います。

高江の森の王蟲は夜光る。やんばるの森に人々と共に佇んでいます。



  

Posted by Moist Chocolat at 00:58Comments(0)

2016年08月27日

高江の森の違法伐採を見に行く

2016年8月26日 高江
朝5:30に起こされる。まずは夜が明け始めた明るさから、未明の機動隊突入は無かったんだと、ぼんやりした意識のなかでもわかった。
昨晩泊まった車の中から降りてすぐに、糸数慶子参議院議員とすれ違った。糸数議員がどれほど朝早く起きて高江に向かっていたのか、頭が下がる思いだった。まずは強制撤去があるかもしれないタイミングで国会議員が訪問してくれたのは心強い。

朝のミーティングは6:00頃から始まった。幸いにも未明からの強制撤去がなかった事が全体の気持ちを穏やかにしていた。N1裏テントは市民にとってのホームベースになっているため、ここの死守は依然最重要課題になっていること、しかし、当然の事ながら最大限工事を遅らせながら、諦めさせるというスタンスは変わっていないことが確認された。

昨晩の作戦会議で決められたのだろう。国道70号線とN1裏が機動隊員らの道路封鎖で分断されないよう、新川ダムの入り口での抗議行動に切り替えられていた。

9:30過ぎ、仲間とN1林道の散歩に出かける。まだ半分くらいは土のぬかるんだ道で、N1から運び込まれた砕石がこの道に敷かれていく予定なのだ。オスプレイの訓練の為のヘリパッド建設でなければ、林道を歩く気持ちは違ったものになっていただろう。

途中、林道の樹木を伐開している業者がいた。ユンボの先端に挟むパーツを付けていて、捻じ切るように樹木を伐採していた。仲間と一緒に問い詰めたら、狭い道幅で人がいるにもかかわらず、急発進し、キャタピラーを滑らしながら、急旋回して去って行った。

国有林野の使用承認書では、直径4センチ以上の立木の伐採については、防衛省沖縄防衛局と森林管理署との事前協議が必要で、協議された木にはナンバリングがされており、チェーンソーで切られているが、N1裏に向かってナンバリングが殆どなくなって、無残な切り口を晒している立木が殆どになって行く。これは最初の方だけ、おざなりに法令を遵守するふりをしている結果ではないかと感じた。8月の初めにもこの問題が表面化したが、高江の森の違法伐採は改善どころか、ますますひどくなっているのは、現場を見れば明らかだった。

およそ2時間の散歩を終えて、帰って来て間もなくの12時頃。機動隊員約65名がN1裏テントに、先ほどの林道から接近しているとの情報が伝えられた。裏からの強制撤去の可能性も考えられたため、市民が集まり座り込む。12:50フェンスの向こう側から現れた一団は、市民をフェンスの入り口まで下げさせると、境界線を挟んで対峙する形になった。
市民は憲法第13条に抵触する違法な撮影をやめるよう呼び掛けるが、一切の反応なし。
指揮監督する代表者(帽子に三本線が入っているのですぐわかるが)は、市民の疑問に答えるよう前に出てくるよう呼び掛けたが、応じることはなかった。
おそらく機動隊は、自らの正統性も行動の正当性も語ることが出来なくなっている事を、この沖縄で学びつつあるのかもしれない。明らかに苦渋に満ちた表情は、派遣当初の権力に裏打ちされた雄弁な沈黙とは質を異にしてきている。市民の声に沈黙せざるを得ないというのが現状であるようだ。
最後に、何者かが壊した?フェンスの現場検証を行って帰ったが、何故かスマホのカメラと持ち込んだ違法なビデオカメラで動画を撮影して帰った。現場検証をしに60名も引き連れて現れながら、誰ひとりとしてまともなカメラひとつ持ち込むのを忘れたようだ。



















  

Posted by Moist Chocolat at 01:01Comments(0)

2016年08月26日

N1裏テント撤去の危機、余儀なくされる二正面の闘い

余儀なくされる二正面作戦、N1裏テント撤去の危機

本日25日、朝6時頃から高江橋に市民が集まり始めた。一方で別働隊が編成され、国頭村にある採石場まで早朝5時に出発して行った。予定では採石場での抗議のあとに高江橋で合流するはずであった。
朝の集会を終えた8時頃、N1裏に防衛局の職員が集まっていると、高江橋に救援を要請する連絡が入った。
その時N1裏のテントには3名とたまたま視察に来ていた共産党の畑野君枝・島津幸広・梅村さえこ衆議院議員も居合わせていた。
話し合いの末、高江橋にいた全員で抗議に駆けつけることを決め、9時、現場にいた防衛局職員と市民が対峙する。その時機動隊員らもN1裏にはいたが手は出さずに傍観していたという。

一方、国頭村の採石場の別働隊は南回りで出発しようとするダンプを止めようとしていたが、機動隊員に排除された後、安波方面の北ルートから南下した。無人の高江橋にたどり着き、N1裏へ行こうとしたが、高江橋とN1裏とをつなぐ県道70号線はすでに機動隊員によって封鎖されていた。
孤立した別働隊は高江橋での抗議行動に入ったが10時半頃強制排除され、圧倒的な数の機動隊員によってカマボコ車の間の人間かまくらに連行されてしまった。この拘束は2時間にも及んだという。
N1裏と高江橋は途中の県道70号線を機動隊に封鎖されるとお互いに孤立してしまう。今日はおよそ100名が集まったが、二正面作戦を余儀なくされる以上、500名を越える機動隊防衛局に対抗するには、それを上回る市民の参加が不可欠になっている。残念ながら今日も20台のダンプがN1から入って行った。

N1裏のテント正面で、市民を中に入れさせまいとする防衛局職員10数人を市民が押し返していたその時、異変に気がつく。N1裏からおよそ150mほど進んだ辺りでフェンスの建設が進んでいたのだ。
市民が建設場所にたどり着いた時には、正面のN1からやって来たであろう機動隊員70〜80名と民間警備員が既に配備されていた。細い林道にびっしりと埋め尽くす機動隊員の前に抗議の市民には成す術もなかった。
バックホーなどの重機が動く音が16時ころまで山に響いていたという。
約3mの高さのフェンスが、その奥20mくらいまで、今日一日で作られてしまった。

今日の防衛局の動きを受けて、N1裏テントや車両の強制撤去が近日未明に行われる可能性があると緊張感が走っている。いつもは消灯21時を守っていたが、今夜は会議などが続けられ、明かりが消えたのは22時過ぎだった。強制撤去があるとすれば夜中に機動隊の集結があり、明け方を待って着手されるだろう。
明日、明後日に、N1裏のテントの強制撤去の可能性が拭いきれないが、経産省前の脱原発テント村が強制撤去されたのが日曜日の午前3時だった事を考えると、休日といえども油断はできない。今週いっぱいは山場になりそうだ。

台風10号の影響で風が少し強く、幾分涼しいものの、断続的に強い雨が降る夜に、N1裏のブルーシートのテントには危機感を感じた多くの市民が泊まり込んで朝を待っている。






















  

Posted by Moist Chocolat at 01:11Comments(0)

2016年08月24日

高江、初の北ルート。午後、南から反転。



7:00
高江橋にて朝のミーティング。昨日と同じ作戦を継続することに、車の下に入る人は無理せず、自分の意思で危険のないよう、行って欲しいと伝えられた。手の怪我を防ぐため手袋が用意された。
高江橋の上とメインゲートへの道に車列を配置する。

9:00
砕石を積んだトラックが、これまでの南ルートからではなく、北側方面の山道を越えてやって来ているとの情報が入る。

9:20
市民が車で搬入口のN1ゲートまで戻ろうとしたが、警視庁機動隊が高江橋からN1までの県道70号線を封鎖し、車で移動できないように規制した。
市民は車を乗り捨ててN1ゲートに向かった。県道を封鎖する権限もない上に、さらに徒歩での移動までは規制することは出来ず、市民は車を置き、歩いて機動隊員の間をすり抜けていった。

9:40
N1ゲート前での抗議が始まる。この抗議の間に、集まった市民に「N1を離れて北上する」という伝言が秘密に伝えられた。

10:00
市民がN1ゲート前から、北部安波へ向けて密かにひとりづつ現場を離れて行進を始めた。この時すでに先発隊は500mほど先を歩いており、慌てた機動隊の小隊数十名が状況を認識すると、駆け足で追いかける展開となる。
その後、70号線を北へ歩き続ける市民と、その3倍近い機動隊が北部の森の道をひたすら共に歩き続ける。
1人の市民に対し必ず1人以上の機動隊員がマンマークして離れない。たくさんのカップルがハイキングしている様な光景。

10:30
市民の先頭グループが、大名行列と呼ばれる警察車両に護送されたダンプ車列と遭遇する。
ダンプの前進に抗議する市民と機動隊の間で強制排除が始まる。

10:50
ダンプの下に潜り込んで抗議する市民もいたが、圧倒的な数の機動隊によって車道脇に市民は押し込まれてしまう。最初のダンプがN1へ向けて動き出す。以後、次々とN1ゲートへ向けて砕石を積んだダンプが発進していく。

11:30
N1ゲート前に戻ってきた市民らの集会が行われる。
「本日、高江では初めて砕石を積んだトラックが北部ルートで入って来た。昨日の激しい攻防の影響か、裏をかいたつもりが、素早く臨機応変に対応できた。これからは北か南かのどちらかが防衛ラインになる。これだけの数の機動隊を前に午前中の作業を阻止したのは圧倒的勝利」と山城ヒロジ氏は語った。

12:30
早朝からの行動で疲れて、やっとお昼を食べているときに、メインゲートからダンプがN1へ向かっているとの情報。もう一度集まろうと呼びかけられた。
突然の出来事に、現場で抗議にあたったのは10数名に過ぎなかった。
その後、応援に駆けつけた市民も機動隊に完全に阻まれた。
今度は南ルートから反転して10台。
今回は、見張り役に立ってくれている人が見つけた兆候が伝えられ行動するという情報戦であった。しかし、高江では機動隊員を超える市民の参加を呼びかけている。















  

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2016年08月23日

「高江橋」命を守る人々

8月23日 高江強制排除

3:30
起床。宜野湾市から高江に向かった。県道70号線に入ったあたりで、朝日を浴びる。
8月22日月曜日は先月訪れた高江と少し変わっていた。今回の最前線は高江橋、戦略上非常にシンボリックな拠点の上で、その日の抗議行動は行われた。

6:30
早朝集会を歌とデモンストレーションで締めた後、「高江橋」におよそ40台ほどの車両を3列2列と並べ車が重層に連ねられた。この隙間なく埋められた車列の間に市民が座り込み、両脇を機動隊に抱え込まれないようにする作戦だと山城ヒロジさんは説明した。

8:00
機動隊の幹部が部下を10名ほど引き連れ、徒歩で山城ヒロジ氏に面会を求めて来た。何かしら話あったのだろうが、機動隊側が案件を引き取ったのか、上層部に持ち帰り協議する。

9:40
90分ほどの協議が機動隊内部で行われた後、機動隊員およそ300名+沖縄県警が、車列と共に座り込みをする市民100名に対し強制排除に入る。この時の機動隊の指揮官は、本来は行われなければならない警告段階を飛ばして行動に着手してしまうという失態を犯す。
7月22日の高江強制排除以来初めて、およそ40台ほどで高江橋の車両封鎖を敢行した。車両の下にもぐって抵抗したのは、2012年10月の普天間基地封鎖以来。
11:10
負傷した男性が救急車で運ばれた。胸を膝で長時間押さえつけられ、肋骨を骨折しているのではないかと救急搬送された。辺野古から来た島袋文子さん86歳も指を5針縫う怪我を負った。
11:20
工事車両の1台目が通過。名古屋、多摩、和泉、なにわ、北九州、福岡、沖縄などのカマボコ車両が続いて通過。
11:40
強制排除で拘留されていた市民が解放される。
12:30
高江橋での集会にて、山城ヒロジ氏は「本来は8:00には通過してしまう高江橋で、4時間近く工事車両の進入を阻止できた事は辺野古ではありえないことだ。辺野古ではゲート前で阻止行動をしても15分が限界だった。人間と車を集めれば、如何様にでもなることが証明された」と語った。











  

Posted by Moist Chocolat at 00:23Comments(0)

2016年08月17日

SEALDs "TO BE" プロテストソングでの集大成


2008年5月、哲学者コーネル・ウェストが来沖した際「沖縄の人々はブルーズ・ピープルだ」と語った。
「あなたの心のなかのブルーズの深淵なる感性を大切に して下さい。なぜなら、ブルーズとは、悲惨な経験を歌詞に込めつつも、優雅さと気品を保ち続けることだからです。闘争について語ることは、ブルーズについ て語ることと同じです。権力があなたに襲いかかって潰されそうだと判っていても、現実と向き合い、笑顔を忘れず、反抗し闘い続けるやり方。それがブルーズ です。」

SEALDsの一つの到達点を評価したい。SEALDsのメンバーであるUCDのラップに乗せてメンバがー音楽と映像の集大成を作り上げた。まさか抵抗のプロテストソングをミュージックPVを閉めるとは。
私たちは彼らが掲げた民主主義の価値に関しては、超低偏差値の国際社会の日本人であることに無自覚です。
国内の支配された情報空間でドアホウが踊らされて、叩いたり、忌避したり、無視したり、分裂したり。
実際に行動しない人間が高みから、あれじゃダメだよねとか、ハブったり、政治マニアからここぞとばかりに右左から批判が飛ぶ。
大人じみた処世術の視点から試行錯誤を批判する。芽を摘むことがポジションを維持する、僕はそんなのうんざりなんだ。
印象的であるのは彼らのアイデンティティーである顔を全面に押し出していること。
ネットネイティブの先駆者でもあり、それゆえにパイオニアとしての攻撃は凄まじかっただろう。
彼らより上の世代は(私も含めて)20代で攻撃にさらされるのを、私は耐えられなかったかもしれない。
他人を罵倒し屈辱と諦めと、お前なんか無力なんだと諦めさせる支配の快楽なんだと思う。ヘイトという憎悪ではない。
本質は個人の抑圧された次元で鬱屈した感情にまで下げようとするコンフォートゾーンに引きずり降ろす快楽に依拠しているのだと思う。
彼らは時代の位相の中で、社会の中で生きるとは何なのか現代にアップデートしてくれた。
アート名もなき群衆に与えられた力はアートである。
快楽に突きつける最大の刃がアートであるというのはパラドキシカルであるが、結局は自分に跳ね返ってくる最大の刃である。自分は何者で、何を見ているのかと。
そんな個人が抱える情念の矛先をそらして本質に迫る生きる技法の昇華である。
名もなき群衆に与えられたアートは力である。
現代にブルーズを蘇らせてくれてありがとう。歌い継ぐよ君らのブルーズを。 




  

Posted by Moist Chocolat at 19:50Comments(0)