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Posted by TI-DA at

2014年07月27日

天の岩戸を開く、祭り、政、音開きin与那国島

与那国島でイベントを企画したくて、その意義を理解して欲しい、そしてみんなの協力を必要としています。

7月の29日から8月の14日頃まで僕は、韓国の済州島に行ってきます。与那国島は自衛隊の基地建設が止められない時点に来ています。済州島も米軍が軍事基地を作ろうとしていて住民が粘り強い抵抗をしている、歴史に翻弄された島です。台湾もまた大国の思惑で揺れている島です。この度、済州島で日本(沖縄)と韓国と台湾の3ヵ国の島の人間が集まり話し合うイベントが行われます。
国境の島が置かれている現状と、国家意思として報道されるメディアギャップをいつも感じています。メディアの情報だけでは一般の人にはわからない、ぞれは、昔の自分もそうであったし、メディアを叩いても社会のあり方を責めても、自分を正義の立場に置く限りは伝わらない。そういった手の届かないものに対してのアプローチは大切だから常に忘れないようにするにしても、私たちは不完全な生き物がひしめき合っている世界に住んでいるからこそ、人は手の届くリアルに近づいて体験を通して経験を重ねるしかない生き物だと思っています。だから平和の可能性を確かめるためのイベントに行ってきます。
そこでの行動がただの現状に対するアンチであったとしても、行動し参加することで経験を積むことが出来るから、自分に昇華する気持ちがあれば最高最善の選択であると思っています。
その後、僕が与那国島に帰ってからイベントを企画したいと思っています。
現実的には9月1日からは与那国町議会議員選挙が始まります。僕自身選挙に出ようかと2年ばかり、相当に悩みましたが、議会のレベルがお金とか権力の取り合いになっていて、言葉による相互理解を超えた力学で動いていると思わざるを得ません。そこに一人入っていくことは理解を捨てて慣習に自分を晒す事を強制されるのだと思います。つまり自分自身を捨てて合わせることでしか共通の前提に立てない、因習のループに身を置くということは、今の僕にとって辛く、本当に大変なことです。
今、世界や地球がこれほどの危機にさらされながらも、これまでと同じゲームに興じる、同じ土俵に立って、その人たちが死ぬほど守りたいものを力で奪い、力で覆す、その気力が自分にあるのかと問われたら、きっと挫折する気がしてなりません。
だからこれまでのやり方ではない、違うやり方で自分自身が楽しく長く続けられる、新しい政(まつりごと)の第一歩として、人が集まれるイベントを企画したいと考えるようになりました。小さいように思えるけど、それこそが最初のひと足なのだろうと思っています。
与那国島の1600人のいろいろな声にならない思い、それぞれのスキルを生かした手造りの祭りを、日本の一番はしっこの島から始めることで、ムーブメントを起こしたいと思っています。
与那国島に住む僕らは隣の石垣島からも121kmという距離にあり、最果ての離島ゆえの制約があります。ほとんど大きなイベントを行政や財政の協力なしに企画したこともないけど、それでもみんなが集まるイベントを音楽の力だったりで訴えかけたいと思っています。集まればそこにパワーがあふれる。パレスチナの惨状を見るに付け、世界はどんなに救いようがなく見えていても、それを作り出しているのは人間の力だし、この世界を悪い方向に持っていくののも人間で、良い方向に変えられるのもまた人間です。最後まで人の心を信じてみたいから、僕は自分の内面にある声に従って生きてみたい、それは全く個人的な美学だと思います。
群れに取り囲まれて身動き取れず、また、システムに抗えず、考えることをやめろと、大きく流されてしまうことに抗いたい、これは311からずっと僕の心に貫かれている思いです。
「限りある命だから、人は精一杯がんばるし思いやりや優しさがそこで生まれるんだと、そう気づいたんです、僕たちはこの体を永遠に生きていけるからという理由だけで機械の体なんかにしてはいけないんだと気がついたんです。だから、僕はアンドロメダの機械の体をただでくれるという星へ行ってその星を破壊してしまいたいんです」
これは「銀河鉄道999」での星野鉄郎の言葉です。そう、私たちは機械ではない、命を生み出せる生き物なのです。限りある命がなすすべもなく踏みにじられ、システムに歯車の一部として組み込まれすりつぶされ、消費されています。命に対するこの不条理に抗い続ける勇気を持つこと、叫びにも似た衝動が人間と機械を分けているのではないでしょうか。
僕はいろんなところに人脈を広げるために、店をしょっちゅう閉めては、外交に行っているためお金はありません。それまで世の中に疑問を抱かずに、信じ生きてきた一般人が、あの地震と原発事故を契機として行動を始めました。だけど、まわりを見回したら立ち上がる人間が想像を超えて少なかった。
それゆえに、独立国与那国(ヨナコク)を2012年7月7日から作っている状態です。沖縄と日本が互いを認め合いひとつになれれば分断を超えて、世界を変えるムーブメントの拠点に成りうると思います。世界はシステムの変更ではなく分断を超えるビジョンを待ち望んでいます。それを行動に移すなら、それはひとりひとりの住む世界からしかありえないと思います。僕にとっての、その始まりは一番西の小さな島からで、ここでなら小さな一歩を大海に放つ波紋のように起こせるかもしれません。このまま行くとそんなに残された時間は多くないように感じているから、是非与那国島に力をかして欲しいと思っています。同じ志を持っていたらお互いに協力して欲しいと思っています。たとえば、石垣島でイベントをやるときは与那国島からも応援に駆けつけます。そうやって8つの島でイベントを回して行けばどんどんクルーが経験を積んで、大きなムーブメントを日本に対して起こせるんじゃないかと思います。311をきっかけとして、縁あって結びついた私たちだからこそ可能であると思っています、
今、僕が与那国島で考えているイベントは、音楽とビーチクリーンと映画と与那国馬(浜競馬)、与那国島の基地建設予定地の柵に張るそれぞれのメッセージを込めたフラッグ造りなどを二日間にわたり、いろいろ組み合わせてやるつもりです。
今回はそれほど大きくできないけれど、ゆくゆくは、周囲26キロの島のいろんな場所で小さな手作りの催しをめぐる一日みたいなイベントを考えています。
スモール&マイクロ なイベントを島のおじーやおばーが自宅を会場に、生きてきた技を披露したり、内地の人が島と融合した新しい感性を紹介したり、作り上げた人と見に来る人がすごく近い祭りが理想です。観光客として見学に来た人が意気投合して、それぞれの家を舞台に展開される小さな祭りに、スタッフとして参加したくなるような、見るだけではなく関わる喜び、それが祭りに一番欠かせない一体感で、人と人とが生きていく世では欠かすことのできない関わりの再評価に繋がるのだと思います。
人と人との関わりのひとつ先に祭りがあって、そのもう少し先に政がある。そういった足元の確認の場として人を惹きつける魅力がこの島にあるのではないかと思っています。
政を自分たちの手に引き寄せ、取り戻さなくては始まらない、とりあえず結果がどうであれ、人のつながりを作るため、僕は私財を投入し旅に出ます。
8月の30,31日にどんな小さい形であれイベントを企画できればと考えています。旅に出る前に与那国の仲間と相談し、イベントの概要について、早めに答えを出したいと思っています。
天岩戸を開く祭りを日本の一番西の与那国島から。
全ての武器を楽器に、暴力のエネルギーは再生のアートにひっくり返しましょうぞ(・∀・)

沖縄県八重山郡与那国町4022-119
猪股哲
TEL090-4478-0198 





  

Posted by Moist Chocolat at 01:19Comments(0)

2014年07月12日

イスラエルのガザ空爆を黙認していいのか

第二次世界大戦後、戦争とは全く無縁であった、元々の住民であったパレスチナ人(スファラディー系ユダヤ人)は、後から勝手にやってきて建国を宣言したイスラエル(アシュケナージ系ユダヤ人)によってガザ地区やヨルダン川西岸地域という壁の中に70年近くも閉じ込められています。
この度の出来事も耳にしている人はいるのかと思いますが、空爆は空が勝手に爆撃するのではありません。
意志を持った人間が主体的に行動を伴い人命を殺める意図を持って攻撃してくるのです。それを空襲と日本では言ってきました、空爆という言葉は使っていません。
私の誕生日は3月10日です。
一晩で10万人が焼夷弾で焼き殺された東京大空襲、人類史上最大のジェノサイドの日です。
沖縄に詳しい人はイメージ出来るかもしれませんが、実際のところ、ガザ地区の面積は石垣島と宮古島を足したのより少し小さい位で、そこには150万人が生活しています。
度重なるイスラエルの攻撃により自国産業はほぼ壊滅。
失業率は40%、人口の80%が食料援助に依存せざるを得ない状況にあります。
世界ではユダヤ問題と言う表立って語られない真実があり、ユダヤ人の二大勢力の一方には経済・金融帝国をバックにした財力があるのみならず、メディア、学界、実際の政治を、現在支配下に置いています。
ロビーイングで世界最大の軍事大国アメリカや、国連などを圧倒的に動かすリアルポリティックスの影響力は世界中に火種を蒔き続けて、その力をますます強固なものにし、人の幸せと全くかけ離れた非対称な構造はごく少数に富と力を蓄積させるがために行われています。
ガザ地区の外部との交通は、全てイスラエルとエジプトによって管理されています。
唯一の空港であるヤーセル・アラファト国際空港は1998年に開港しましたが、2001年イスラエル軍による攻撃で損壊し現在運行を休止しています。
唯一の海港であるガザ港は、イスラエルによって制海権が握られ、武器密輸を理由に漁船以外の利用を禁じられており、貿易や外国への出入国はできません。
ただし、アシュケナージ系ユダヤ人とひとくくりにして批判する事を私はするつもりはありません。
しかしこの不条理は、紛争を意図的に誘発するために仕組まれたように思います。
我慢の限度を超えるように、怒りを逆なでするように白リン弾を打ち込む、憎悪の連鎖を助長するようにじわじわとイスラエルは誘発してはいませんか?そのパレスチナの助けを求める叫びを無視できないのです。
彼らイスラエルの離散民族(ディアスポラ)としての歴史は西洋史の深くに刻み込まれたもので、迫害の記憶は私たちの想像力を超えた所にあるのかもしれない。
どの民族であれ国家であれその共同体を良くしようという動きは外的なものではなく内側から起こる事が望ましいし、その萌芽を僕はユダヤ民族に見ているからです。
争いは、常に個人の些細な出来事から小さな火が付く。
個人の思惑を超えた大きな力に抗う勇気がなければ、その連鎖は操作されるために意図的に使われ、私たちがその意図を知ることがなければ永久に止めることが出来ない。
今、私たちは集団的自衛権という枠を法律ではめられましたが、私たちで日本という国に関して歴史に恥じない行動を取る時が迫られているように感じてなりません。
一方の悲劇に同調して批判するのではなく、戦争は悲劇を連鎖させ、自分を加害者の側に置く可能性が常にある事を人間に与えられた知性と感性で理解しなくてはいけません。
だから憎悪の連鎖の鎖を自分から止めることが出来たなら、それを周りの人に語り始めて欲しいと思います。
めんどくさいようだけれども、人の勇気を後押しする勇気も自分の内から沸き起こっているのだと信じ、人類史上止まない闘争の歴史を、人間の本性に決定論的に起因することなく、諦めずにひとりひとりが未来を想像して欲しいと、心より願っています。

2014.7.12
ガザの空爆に心痛める日本人としてやむにやまれず書きました。
  

Posted by Moist Chocolat at 22:18Comments(0)