高江、初の北ルート。午後、南から反転。

Moist Chocolat

2016年08月24日 01:45



7:00
高江橋にて朝のミーティング。昨日と同じ作戦を継続することに、車の下に入る人は無理せず、自分の意思で危険のないよう、行って欲しいと伝えられた。手の怪我を防ぐため手袋が用意された。
高江橋の上とメインゲートへの道に車列を配置する。

9:00
砕石を積んだトラックが、これまでの南ルートからではなく、北側方面の山道を越えてやって来ているとの情報が入る。

9:20
市民が車で搬入口のN1ゲートまで戻ろうとしたが、警視庁機動隊が高江橋からN1までの県道70号線を封鎖し、車で移動できないように規制した。
市民は車を乗り捨ててN1ゲートに向かった。県道を封鎖する権限もない上に、さらに徒歩での移動までは規制することは出来ず、市民は車を置き、歩いて機動隊員の間をすり抜けていった。

9:40
N1ゲート前での抗議が始まる。この抗議の間に、集まった市民に「N1を離れて北上する」という伝言が秘密に伝えられた。

10:00
市民がN1ゲート前から、北部安波へ向けて密かにひとりづつ現場を離れて行進を始めた。この時すでに先発隊は500mほど先を歩いており、慌てた機動隊の小隊数十名が状況を認識すると、駆け足で追いかける展開となる。
その後、70号線を北へ歩き続ける市民と、その3倍近い機動隊が北部の森の道をひたすら共に歩き続ける。
1人の市民に対し必ず1人以上の機動隊員がマンマークして離れない。たくさんのカップルがハイキングしている様な光景。

10:30
市民の先頭グループが、大名行列と呼ばれる警察車両に護送されたダンプ車列と遭遇する。
ダンプの前進に抗議する市民と機動隊の間で強制排除が始まる。

10:50
ダンプの下に潜り込んで抗議する市民もいたが、圧倒的な数の機動隊によって車道脇に市民は押し込まれてしまう。最初のダンプがN1へ向けて動き出す。以後、次々とN1ゲートへ向けて砕石を積んだダンプが発進していく。

11:30
N1ゲート前に戻ってきた市民らの集会が行われる。
「本日、高江では初めて砕石を積んだトラックが北部ルートで入って来た。昨日の激しい攻防の影響か、裏をかいたつもりが、素早く臨機応変に対応できた。これからは北か南かのどちらかが防衛ラインになる。これだけの数の機動隊を前に午前中の作業を阻止したのは圧倒的勝利」と山城ヒロジ氏は語った。

12:30
早朝からの行動で疲れて、やっとお昼を食べているときに、メインゲートからダンプがN1へ向かっているとの情報。もう一度集まろうと呼びかけられた。
突然の出来事に、現場で抗議にあたったのは10数名に過ぎなかった。
その後、応援に駆けつけた市民も機動隊に完全に阻まれた。
今度は南ルートから反転して10台。
今回は、見張り役に立ってくれている人が見つけた兆候が伝えられ行動するという情報戦であった。しかし、高江では機動隊員を超える市民の参加を呼びかけている。